思い出のリンゴ - Memories of Apples

Lore

　殺戮を好み誰であろうと容赦なく手にかけるドランドとガーガスは、その恰好と粗野なふるまいから「蛮族」と呼ばれている。　しかし、そんなふたりにも他人には見せようとしない別の顔がある。ある村のはずれに住むナドルという少年――過去ドランドとガーガスの恩人が遺した子供を、まるで我が子のように大切にしていた。大好きなリンゴをかじりながら他愛もない話をしているとき、彼ら三人はささやかな幸せを感じていたに違いない。